オーバーホール・エンジン分解(腰上編)
エストレヤの大掃除。
オーバーホールということで
エンジンを分解していただきました。
今回は『腰上』と言われる部分のみです。
こちらは分解したシリンダーヘッドです。

摩耗具合を計りながら、交換部品を検討します。
左の使っていたピストンは
カーボン(すすのような燃えかす)が
大量に付いていて真っ黒です・・・
右は交換する新品のピストンです。

純正のピストンは
クラウン部分(一番てっぺんの部分)の
鋳肌(いはだ)が汚いので少し綺麗に仕上げます。

燃焼室です。
こちらもカーボンで真っ黒です・・・
吸排気ポートも真っ黒です・・・


新しいピストンの住み心地が良いように
クリアランスを設定して
シリンダーをボーリングします。
そのために測定を行います。



ヘッドとシリンダーの座面の歪みも修正して
綺麗になりました。

この2つはかなり歪んでいました。
ヘッドとシリンダーの気密を保っている
ヘッドガスケットは、一枚物で薄めなのです。
この年式のエンジンは、排ガス対策のため
エキゾーストとエアクリーナーが
リード・バルブを介して繋がっています。
ただ、通り道が問題で
なんとシリンダーのスタッドボルトの一部を通っています。
スタッドやシリンダーには良くないでしょうね。
カーボンだらけで、熱もこもりそうです。
カムシェーンのトンネル部分からの
オイル漏れは、これが原因でしょうか?
少し対策を施します。
バルブの気密が悪いと・・・
始動不良や思わぬところで
エンジンストール=エンストしてしまうので。
シートカット(バルブ・シート)当たりを指定して修正。
その他、カムシャフトベアリング、バルブ、ガイド、
ロッカーシャフト、ステムシール類など・・・
を必要に応じて交換します。

それと・・・
バルブ・ガイド(バルブを支えているもの)は
バルブを正確に動かすのに非常に重要です。
クランクケースやクランクケースカバー内の
オイル通路を確認して清掃をします。
ピストン、ヘッドのポート、燃焼室は
少しだけ形を整えました。
同時にカーボンの堆積を減らすために
鋳肌(いはだ)を綺麗に仕上げます。

加工が終わったので、組み立てます。
以上。このように作業をしていただきました。
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